97.5%の人が効果実感したといわれる育毛剤は私でも効きますか?

A.効く確率は実質的にもっと低いと思われます。あくまで誇大広告として過小的に評価しましょう。

育毛剤はてっとり早く薄毛やハゲに対策できるアイテムとして、非常に多くの種類が発売されていますね。
私がざっくり数えてみたところ、男性用の育毛剤だけでその数は34種類ありました。金額は1本あたり5000円から高くても15000円程度の商品。もちろん私調べですので、市場にはまだまだ多数のアイテムが潜んでいるのかもしれません。

これだけたくさん出ているだけに、アイテム間の競争も熾烈です。
配合成分についてこれだけ効く!という派手なキャッチコピーは当たり前、
さらに、送料無料、消費税サービス、使用して気に入らなかったら一定期間程度返品できる全額返金制度もほとんどの育毛剤に付加されていたり、使用者にとってはまさにありがたいサービス揃いの分野と言えるでしょう。

ご質問いただいた97%の人に効果があるという育毛剤はおそらくチャップアップという育毛剤ではないでしょうか?数字の一致性から見てこの育毛剤が該当すると思います。
しかし、この広告をよくみてください。ここには「使用感満足指数」と書かれており、その中身も「本当に使用して良かった」となっており、決して薄毛が改善した、毛が生えたと言っているわけでありません。
また、97.5%の根拠についても一体何人の人が母数で、どの期間の間、誰が調査したのか、数字の元に関する情報が何一つ書いてありません。
満足度の分岐ポイントがどこにあるかも一つ考えるところですよね。果たしてフサフサになったのか、それとも単なる抜け毛防止程度のものだったのか、はたまた結果はどうであれ液体自体が使いやすかったから満足なのか、、、?いったいどこに満足したということになるのか示されていませんね。

まぁ、このような誇大な情報はよくある話ですが、チャップアップの場合は特にひどい。
この97%以外にもチャップアップは「本当かよ?」目を疑うような特徴のオンパレード。
一番びっくりしたのは、アフェリエイターとして、チャップアップを賛美するページには1本売れたら最高で15000円のお金が支払われているということ!
て、わざわざ赤字にしてまで売ってんのかよ!と目を疑いたくなります。これじゃぁ効果なくても効果ある!って書きたくなりますよね。。。
最近出来たこのページに顛末が紹介されているのですが、、なかなか読み応えがありますので、ぜひご一読を。

そもそも、97%という数字が育毛剤において効果を表す数字とはとても思えません。
薄毛の症状は人によって原因も、その程度も、どこかはげているかなど千差万別で画一的な治療法が確立されていません。また、軽いものから、重いものまで進行度によって回復はかなり違います。

そんな中でほぼ全員が効くような育毛剤や薬はほぼないといっていいでしょう。
大事なことはメーカーの発表する誇大な数字に惑わされずあくまで客観的な目でそのアイテムが効きそうかどうか見極めること。あまりにも現実離れした数字がある場合は疑ってかかるべきだと思います。

頭皮マッサージャーで刺激するとはげに良いと聞いたのですが…?

A.頭皮を刺激だけでは、ただのリラックス効果だけではげの改善には何の作用もありません。

頭皮をマッサージして育毛!という民間療法があります。
頭を自分の手でもんでみたり、また育毛剤の付属品として電動ブラシ型のマッサージャーも販売されています。確かに揉んだり、刺激を与えることは気持ちいいことですし、血行も良くなりそうですし、なにがしかの効果があるのでは?と錯覚することも仕方のないことかもしれません。

しかし、育毛のメカニズムから言ってマッサージが育毛につながる根拠はないと断言したいと思います。
髪の毛が育つというそもそもの命令を行っているのは頭皮の下の部分、毛根部分にある毛乳頭細胞であると言われていて多くの薄毛の根本原因はこの毛乳頭細胞が何らかの理由で髪の毛の伸ばす命令を出さないことであるところまでつきとめられています。
毛乳頭細胞が働かない原因としては、栄養が行き渡っていない、またAGAのように命令が阻害される物質が存在しているなど、体の内面の細胞レベルのフェーズまではいっていかないといけません。
マッサージによって一時的に血行が良くなる可能性こそありますが、それはあくまで一時的、髪の毛は1日の中で就寝中が一番伸びやすいのでこの時間に血行がよくなければ意味が無いわけです。
すなわち、ただ外側から頭皮を刺激したところで、細胞レベルにおいてはなにも変化はないといえることができます。
もう一つ、マッサージャーを使う根拠として硬くなった頭皮を柔らかくするという主張があります。しかし、これもあくまで皮膚が硬くなっただけのことで、細胞が関係する育毛には何の関係もないことがわかりますよね。固いから毛髪の穴が塞がれるとか、伸びにくくなるといったことも実際にはありません。

外側からの刺激はリラックス程度のことに考えて本気で育毛を目指すのであれば、
体の内面を変えていくという意識で取り組んでいただくことをおすすめします。

頭皮に脂分が多いと、はげになりやすいって本当?

A.適正量を維持することが重要です。強力に脂分を除去し過ぎると逆に脱毛が多くなります。

よくシャンプーのCMなどで、「頭皮をキレイに!」とか「サッパリ脂を除去!」といったキャッチコピーが流れることがあります。
このようなコピーを聞いていると脂を除去することが育毛にもつながるのでは?という想いに囚われることもあるのではないでしょうか?
しかし、医学的に見ると、脂分が多い=薄毛になるという理論は否定されています。
なぜそうなのかを言う前に、脂がどうやって分泌されるのかを見てみましょう。

頭皮の下に髪の毛の根元がありますが、その少し上くらいに脂腺というものがつながっています。ここから皮脂が頭皮に向けて供給されているわけです。
なぜ皮脂があるかいえば、ズバリ保湿です。
そもそも髪の毛の役割として体内の熱を逃さず一定に保つという役割があります。
ただし、ここが乾燥してくると、皮膚と同じようにガサガサになってしまい、そもそも髪の毛の維持が困難になってきますね。また、水分からの保護という役割もあります。

ですので、皮脂は髪の毛の維持においても必要なものだからこそ存在しているのであり、決して邪魔者ではありません。皮脂が髪の毛の生えるのを邪魔をするという説もありますが、髪の毛はその程度の妨害で生えないということはありません。

歴史と事例から紐解くと…

一つ興味深い歴史からこの説の根拠を補強してみましょう。
洗髪の方法ですが、昔は石鹸が主流でした。今では、界面活性剤の進化で脂を効率的に取り去るシャンプー類が主流になり、昔よりも汚れは格段に落ちやすくなっています。
しかし、薄毛になる人の割合は今も昔もそれほど変わっていないのだそうです。
この話だけでも、皮脂が薄毛と関係ない一つの根拠と言えそうですね。

また、インターネットでも実際に実践した上での事例が掲載されています。
はげの対策について記したページがあります。この筆者の方の自己紹介によれば、2年ほどかかったようですが、自分だけの対策方法で、はげている状態から見事髪の毛を増やすことに成功したようですね。
非常に様々な対策方法が列挙されていますが、中でもシャンプーと洗髪の方法はかなり興味深いです。
まず、頭皮を洗うという側面においては、非常に簡潔、かきむしらない、ゴシゴシしないという当たり前のことや、できるだけ短時間でシャンプーをつけて洗い流すことを推奨されています。
また、使用するシャンプーにおいても、市販の洗浄力の強いシャンプーではなく、ほどほどに脂分がのこるアミノ酸シャンプーを使用して、改善に至ったと書かれています。
こんな事例からも、脂分が直ちにはげの原因や育毛を阻害する要素にならないことはお分かりではないでしょうか?

ただ、症状においては、唯1点例外だけあります。脂漏性皮膚炎という症状があり、これは皮脂の分泌が多すぎることにより、進行すると、抜け毛が多くなる、髪の毛が細くなるといった症状があります。
付随してフケが多くなるということもありますので思い当たる方は病院を受診することをおすすめします。

白髪が多いと薄毛になりますか?

A.例外が一部ありますが、基本的に白髪と薄毛には関係がありません。

私も昔善意でおばあちゃんの白髪を抜こうとしたらこういわれたことがあります。
「白髪を抜けば他にも白髪が増えるし、抜けやすくなるからやめて!」と。
その時は「あーそうなんだー。」と納得した記憶がありますが、、、

まず、白髪がどうして起こるのかを説明しておきましょう。
髪の毛を構成する成分の中にメラノサイトという色素細胞があります。これはメラニン色素から産生される細胞であり、これが髪の毛の色を司っているわけです。
このメラノサイトの量が減ってくると白髪になると言われています。毛根一本一本にたいしてのメラノサイトの量は違うので、どれが白髪になってくるのかという時期はバラバラです。

メラノサイトが減る原因は加齢によるものがほとんどです。徐々に毛根に存在する量が減ってきて最後にはなくなってしまうというプロセスになります。従って例え白髪を抜いたとしても次に生えてくるのはまた白髪になります。

もう一つの原因はストレスによるもの。「急に何か悪いことがあって髪が一気に白くなった!」という人を見たこと、聞いたことはありませんか?なぜかといえば、メラノサイトは神経細胞の一種なので、急激なストレスや精神的なバランスの影響を受けやすいからです。この場合徐々にというわけではなくストレスを受け続けている短期間に進行したりします。

このメラノサイトは、色を出す役割だけのものであって、髪を生やしたり育毛に関する役割自体はありません。ですので白髪が増えたからといって抜け毛も増えるというわけでは基本的にはありません。

ただし、ストレスによるものは少し注意が必要です。
ストレス性が原因の一つと言われる円形脱毛症という症状があります。
この場合、抜ける毛は白髪よりもメラノサイトがある黒髪から優先して抜けてしまうという現象が見られるそうです。
円形脱毛症は育毛剤などの自宅療法だけでは改善出来ないことが多いのですが、ストレスが無くなるなど精神的変化があった場合は自然に収まることが多いようです。あまりに長期間続くようであれば皮膚科を受診してみましょう。