頭皮に脂分が多いと、はげになりやすいって本当?

A.適正量を維持することが重要です。強力に脂分を除去し過ぎると逆に脱毛が多くなります。

よくシャンプーのCMなどで、「頭皮をキレイに!」とか「サッパリ脂を除去!」といったキャッチコピーが流れることがあります。
このようなコピーを聞いていると脂を除去することが育毛にもつながるのでは?という想いに囚われることもあるのではないでしょうか?
しかし、医学的に見ると、脂分が多い=薄毛になるという理論は否定されています。
なぜそうなのかを言う前に、脂がどうやって分泌されるのかを見てみましょう。

頭皮の下に髪の毛の根元がありますが、その少し上くらいに脂腺というものがつながっています。ここから皮脂が頭皮に向けて供給されているわけです。
なぜ皮脂があるかいえば、ズバリ保湿です。
そもそも髪の毛の役割として体内の熱を逃さず一定に保つという役割があります。
ただし、ここが乾燥してくると、皮膚と同じようにガサガサになってしまい、そもそも髪の毛の維持が困難になってきますね。また、水分からの保護という役割もあります。

ですので、皮脂は髪の毛の維持においても必要なものだからこそ存在しているのであり、決して邪魔者ではありません。皮脂が髪の毛の生えるのを邪魔をするという説もありますが、髪の毛はその程度の妨害で生えないということはありません。

歴史と事例から紐解くと…

一つ興味深い歴史からこの説の根拠を補強してみましょう。
洗髪の方法ですが、昔は石鹸が主流でした。今では、界面活性剤の進化で脂を効率的に取り去るシャンプー類が主流になり、昔よりも汚れは格段に落ちやすくなっています。
しかし、薄毛になる人の割合は今も昔もそれほど変わっていないのだそうです。
この話だけでも、皮脂が薄毛と関係ない一つの根拠と言えそうですね。

また、インターネットでも実際に実践した上での事例が掲載されています。
はげの対策について記したページがあります。この筆者の方の自己紹介によれば、2年ほどかかったようですが、自分だけの対策方法で、はげている状態から見事髪の毛を増やすことに成功したようですね。
非常に様々な対策方法が列挙されていますが、中でもシャンプーと洗髪の方法はかなり興味深いです。
まず、頭皮を洗うという側面においては、非常に簡潔、かきむしらない、ゴシゴシしないという当たり前のことや、できるだけ短時間でシャンプーをつけて洗い流すことを推奨されています。
また、使用するシャンプーにおいても、市販の洗浄力の強いシャンプーではなく、ほどほどに脂分がのこるアミノ酸シャンプーを使用して、改善に至ったと書かれています。
こんな事例からも、脂分が直ちにはげの原因や育毛を阻害する要素にならないことはお分かりではないでしょうか?

ただ、症状においては、唯1点例外だけあります。脂漏性皮膚炎という症状があり、これは皮脂の分泌が多すぎることにより、進行すると、抜け毛が多くなる、髪の毛が細くなるといった症状があります。
付随してフケが多くなるということもありますので思い当たる方は病院を受診することをおすすめします。