頭皮マッサージャーで刺激するとはげに良いと聞いたのですが…?

A.頭皮を刺激だけでは、ただのリラックス効果だけではげの改善には何の作用もありません。

頭皮をマッサージして育毛!という民間療法があります。
頭を自分の手でもんでみたり、また育毛剤の付属品として電動ブラシ型のマッサージャーも販売されています。確かに揉んだり、刺激を与えることは気持ちいいことですし、血行も良くなりそうですし、なにがしかの効果があるのでは?と錯覚することも仕方のないことかもしれません。

しかし、育毛のメカニズムから言ってマッサージが育毛につながる根拠はないと断言したいと思います。
髪の毛が育つというそもそもの命令を行っているのは頭皮の下の部分、毛根部分にある毛乳頭細胞であると言われていて多くの薄毛の根本原因はこの毛乳頭細胞が何らかの理由で髪の毛の伸ばす命令を出さないことであるところまでつきとめられています。
毛乳頭細胞が働かない原因としては、栄養が行き渡っていない、またAGAのように命令が阻害される物質が存在しているなど、体の内面の細胞レベルのフェーズまではいっていかないといけません。
マッサージによって一時的に血行が良くなる可能性こそありますが、それはあくまで一時的、髪の毛は1日の中で就寝中が一番伸びやすいのでこの時間に血行がよくなければ意味が無いわけです。
すなわち、ただ外側から頭皮を刺激したところで、細胞レベルにおいてはなにも変化はないといえることができます。
もう一つ、マッサージャーを使う根拠として硬くなった頭皮を柔らかくするという主張があります。しかし、これもあくまで皮膚が硬くなっただけのことで、細胞が関係する育毛には何の関係もないことがわかりますよね。固いから毛髪の穴が塞がれるとか、伸びにくくなるといったことも実際にはありません。

外側からの刺激はリラックス程度のことに考えて本気で育毛を目指すのであれば、
体の内面を変えていくという意識で取り組んでいただくことをおすすめします。

頭皮に脂分が多いと、はげになりやすいって本当?

A.適正量を維持することが重要です。強力に脂分を除去し過ぎると逆に脱毛が多くなります。

よくシャンプーのCMなどで、「頭皮をキレイに!」とか「サッパリ脂を除去!」といったキャッチコピーが流れることがあります。
このようなコピーを聞いていると脂を除去することが育毛にもつながるのでは?という想いに囚われることもあるのではないでしょうか?
しかし、医学的に見ると、脂分が多い=薄毛になるという理論は否定されています。
なぜそうなのかを言う前に、脂がどうやって分泌されるのかを見てみましょう。

頭皮の下に髪の毛の根元がありますが、その少し上くらいに脂腺というものがつながっています。ここから皮脂が頭皮に向けて供給されているわけです。
なぜ皮脂があるかいえば、ズバリ保湿です。
そもそも髪の毛の役割として体内の熱を逃さず一定に保つという役割があります。
ただし、ここが乾燥してくると、皮膚と同じようにガサガサになってしまい、そもそも髪の毛の維持が困難になってきますね。また、水分からの保護という役割もあります。

ですので、皮脂は髪の毛の維持においても必要なものだからこそ存在しているのであり、決して邪魔者ではありません。皮脂が髪の毛の生えるのを邪魔をするという説もありますが、髪の毛はその程度の妨害で生えないということはありません。

歴史と事例から紐解くと…

一つ興味深い歴史からこの説の根拠を補強してみましょう。
洗髪の方法ですが、昔は石鹸が主流でした。今では、界面活性剤の進化で脂を効率的に取り去るシャンプー類が主流になり、昔よりも汚れは格段に落ちやすくなっています。
しかし、薄毛になる人の割合は今も昔もそれほど変わっていないのだそうです。
この話だけでも、皮脂が薄毛と関係ない一つの根拠と言えそうですね。

また、インターネットでも実際に実践した上での事例が掲載されています。
はげの対策について記したページがあります。この筆者の方の自己紹介によれば、2年ほどかかったようですが、自分だけの対策方法で、はげている状態から見事髪の毛を増やすことに成功したようですね。
非常に様々な対策方法が列挙されていますが、中でもシャンプーと洗髪の方法はかなり興味深いです。
まず、頭皮を洗うという側面においては、非常に簡潔、かきむしらない、ゴシゴシしないという当たり前のことや、できるだけ短時間でシャンプーをつけて洗い流すことを推奨されています。
また、使用するシャンプーにおいても、市販の洗浄力の強いシャンプーではなく、ほどほどに脂分がのこるアミノ酸シャンプーを使用して、改善に至ったと書かれています。
こんな事例からも、脂分が直ちにはげの原因や育毛を阻害する要素にならないことはお分かりではないでしょうか?

ただ、症状においては、唯1点例外だけあります。脂漏性皮膚炎という症状があり、これは皮脂の分泌が多すぎることにより、進行すると、抜け毛が多くなる、髪の毛が細くなるといった症状があります。
付随してフケが多くなるということもありますので思い当たる方は病院を受診することをおすすめします。

白髪が多いと薄毛になりますか?

A.例外が一部ありますが、基本的に白髪と薄毛には関係がありません。

私も昔善意でおばあちゃんの白髪を抜こうとしたらこういわれたことがあります。
「白髪を抜けば他にも白髪が増えるし、抜けやすくなるからやめて!」と。
その時は「あーそうなんだー。」と納得した記憶がありますが、、、

まず、白髪がどうして起こるのかを説明しておきましょう。
髪の毛を構成する成分の中にメラノサイトという色素細胞があります。これはメラニン色素から産生される細胞であり、これが髪の毛の色を司っているわけです。
このメラノサイトの量が減ってくると白髪になると言われています。毛根一本一本にたいしてのメラノサイトの量は違うので、どれが白髪になってくるのかという時期はバラバラです。

メラノサイトが減る原因は加齢によるものがほとんどです。徐々に毛根に存在する量が減ってきて最後にはなくなってしまうというプロセスになります。従って例え白髪を抜いたとしても次に生えてくるのはまた白髪になります。

もう一つの原因はストレスによるもの。「急に何か悪いことがあって髪が一気に白くなった!」という人を見たこと、聞いたことはありませんか?なぜかといえば、メラノサイトは神経細胞の一種なので、急激なストレスや精神的なバランスの影響を受けやすいからです。この場合徐々にというわけではなくストレスを受け続けている短期間に進行したりします。

このメラノサイトは、色を出す役割だけのものであって、髪を生やしたり育毛に関する役割自体はありません。ですので白髪が増えたからといって抜け毛も増えるというわけでは基本的にはありません。

ただし、ストレスによるものは少し注意が必要です。
ストレス性が原因の一つと言われる円形脱毛症という症状があります。
この場合、抜ける毛は白髪よりもメラノサイトがある黒髪から優先して抜けてしまうという現象が見られるそうです。
円形脱毛症は育毛剤などの自宅療法だけでは改善出来ないことが多いのですが、ストレスが無くなるなど精神的変化があった場合は自然に収まることが多いようです。あまりに長期間続くようであれば皮膚科を受診してみましょう。

ダイエットは育毛に良くないって本当?

ダイエットといえば、体の脂肪分を減らす、ウェストを細くするといった肩から下半身までに関係するかな?
とおもってしまうかもしれません。しかし、ダイエットの結果は髪の毛にも何らかの影響を及ぼしています。

基本的にダイエットをするということは、体の外から摂取する食べ物を制限する、もしくは消費カロリーを上げて栄養素を多めに消費させるかのどちらかになります。
もちろん、普段から余剰に食べ物を食べていた分を制限する、運動をせずに不摂生で消費カロリーが少ない部分を解消するという目的であれば問題はありません。
問題は、それを通り越して極端なダイエットに走った場合です。
人間に必要な栄養素はそれぞれ最低これだけは毎日摂らないと体内バランスが維持できない最低摂取量というものがあります。
食事制限などでその量より少ない栄養素しか取らない、もしくはより激しい運動で大量のカロリーを消費してしまうことが続くと、
体の維持に必要な栄養素が全体的に不足してしまいます。
そうなると、髪の毛にも本来必要な栄養素が届かなくなり、結果として髪の毛が細くなる、短くなり、抜け毛へとつながってしまいます。

また、もう一つ見逃してはいけないのがダイエットに伴うストレスです。
食事制限や過度な運動は、何かを我慢するということですから、当然なんらかのストレスが発生しますね。
髪の毛を生やす元となる毛母細胞は神経細胞の一種です。ストレスといった外圧要因によってその活動が鈍ったり、停止してしまうことも。
極端な例でいうと、円形脱毛症がストレスによる薄毛の代表例だといわれています。
そこまでいかなくとも、ストレスによって髪の毛に元気がなくなってきた、白髪が増えたとかの症状が現れるのはまさにストレスによる原因なのだと思います。

このように過度なダイエットを続けることは髪の毛に悪影響という思わぬデメリットをもたらすかもしれません。
そのポイントを抑えつつ、ダイエットをする場合は無理なくストレスもかからない計画を立てて実行するようにしましょう。